トップページ | 栗田智仁のカードのスイカについて »

2010年12月17日 (金)

栗田智仁の小説のれもん

果物のことについて、栗田智仁がアレコレお届けします。

今回、栗田智仁がお届けするお話は、小説のれもんでございます。

「檸檬」(れもん)は、梶井基次郎による短編小説で、1925年(大正14年)、中谷孝雄、外村繁らとの同人誌「青空」の創刊号の巻頭に掲載された。
その後、梶井の友人である三好達治らの奔走により、亡くなる一年ほど前(1931年)に武蔵野書院より作品集として刊行され、その後、小林秀雄らに高く評価され、梶井自身が文壇に認められる作品となった。

執筆当時梶井は病を患っていて常に微熱があり、たまたま通りかかった八百屋で檸檬を見つけそのみずみずしさ、冷たさがとても愛おしく、憧れでもあった。
ふいに丸善に入りごった返す店内に一縷の望みを賭け檸檬を置き「もしこれが爆弾なら・・・」なんて考え、いつやってくるかも知れない死をほんのひと時忘れる。
梶井の生と死を檸檬と自分に置き換えた緊迫感溢れる文体が最大の魅力。

病人の心情や、人間の誰もが抱くいたずらな感情を描写した作品です。
栗田智仁でした。

トップページ | 栗田智仁のカードのスイカについて »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1440969/38115725

この記事へのトラックバック一覧です: 栗田智仁の小説のれもん:

トップページ | 栗田智仁のカードのスイカについて »